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尿たんぱく（正常範囲（－））
尿のもとは腎臓の糸球体で血液をろ過し、血液から不要物を取り除いて作られています。
たんぱくは体に必要なものなので健康な人では、糸球体でろ過されずに血液中に残ったり、ろ過されても尿細管で再吸収されるため、尿にはそれほどでてきません。
一定量を超える蛋白が尿にもれでている場合をたんぱく尿とよび、たんぱく量が多い場合や持続的にたんぱく尿が認められる場合に病気を疑います。
腎臓は異常があっても自分では気づくにくく、人間ドックや健康診断での尿検査は重要な検査になります。たんぱく尿は腎臓病の主要な症状なのです。
しかし、一度にたんぱく尿が出たからといって病気とは限りません。
【たんぱく尿がでやすい要因】
下記の場合は一過性のもので生理的たんぱく尿ともいいます。特に心配はないものです。
＊運動後
＊発熱時
＊腎臓下垂
＊立ちっぱなしでいる
しかし、尿たんぱくが陽性の場合は生理的なものか病的なものかを判別するために何度か検査を行います。
ですから人間ドックで尿たんぱく陽性の結果の場合放置せず、再検査又は受診をしましょう。
また、糖尿病のある方は、結果が「＋－」でも糖尿性腎症を疑って「微量アルブミン尿検査」などの詳しい検査をうけるとことが勧められます。
病的たんぱく尿の分類
【腎前性】
①全身性疾患・・・発熱・脱水・ショック・心・がんなど
②特殊たんぱく・・溶血性貧血・多発性骨髄腫など
【腎性】
①糸球体の病変・・糸球体腎炎・ネフローゼ症候群・糖尿病性腎症・腎硬化症・痛風腎・腎など
②尿細管の病変・・ネフローゼ症候群・カドミウムなどの重金属中毒・急性尿細管壊死など
【腎後性】
尿路の病変・・・・尿管・膀胱・尿道や性器の炎症・結石・腫瘍など
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